【100歳時代プロジェクト】シニア「つなぐ」サービスで人生豊かに 「らくらくスマートフォン」富士通コネクテッドテクノロジーズの取り組み

健康管理をサポート

 「らくらくコミュニティ」と並ぶヘルスケアのサービス「ララしあ」=同(右)=は、運動や食事などの生活習慣が自然と改善されるよう、管理栄養士監修の健康に関連するミッション(お題)が与えられる(定期更新)。

 例えば「1日に5000歩」というミッションでは、スマホで計測された歩数を使うことができ、さまざまなミッションの達成や毎日の「くじ」に参加することでポイントをため、ギフト券などの商品と交換できる。最新機種「F-01L」では端末本体の裏面に脈拍センサーも搭載、一定の力で指先をセンサーに当てると血管年齢が測定でき、歩数などのデータとともに一元管理できるようになっている。

 ララしあには、有料で、体や心の悩みを専門家に相談できるサービスもある。

 このほか、生活習慣病などの患者が交流できるサービスの導入も検討しており、同じ病気に向き合う人同士で、治療に役立つ情報の共有や心のよりどころとなることが期待される。

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 メールなど外出を含まないものであっても、同居者以外の人と積極的に交流する人は、要介護の状態や認知症になる率や死亡率が低いとの医学的なデータがこれまでいくつか示されている。これらのサービスはシニア層の健康長寿にプラスに作用し、社会との交流を通じて人生をより豊かなものにしてくれるといえる。

 同社では、スマホ端末とこれらサービスをつなぐ一助として、講師を派遣しドコモショップでスマホ教室を開催、年間で約4万4千人が受講している。同社では「初心者に使い方や便利な機能を教えるだけでなく、既にスマホを使いこなしているシニア層にはモバイル決済など、中級以上向けの内容も用意しており、満足いただいている」と語る。教室の受講者は端末を購入してくれる率も比較的高く、シニア層と同社の双方にとって大きなメリットとなっている。

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