【100歳時代プロジェクト パートナー企業分科会】「健康寿命」を歩いて延ばす 給付金で認知症予防をサポート 太陽生命保険
早期発見がカギ
--認知症の予防には早期発見が大事だといわれている
島田氏 MCIの段階で気づき、運動や認知トレーニングなどの予防活動に取り組めば、正常な状態に戻れることが分かってきています。血液を調べることで認知症のリスクを測れる技術も発展してきたので、予防の強力な武器になると感じています。ただ、認知症は治らない病気でどんどん悪くなるというイメージが強いので、そのリスクの伝え方も注意深くやる必要があります。この保険はすばらしいと思いますので、そうした相談窓口の体制もしっかりやっていただければ良いのではないでしょうか。
久野氏 気づきを促すことは非常に重要で、特に無関心層へのアプローチがカギとなります。無関心層にライフスタイルを変えてもらうには、さまざまな健康情報を届けて、予防に取り組むことが自分のメリットになると気づいてもらうしかありません。
横山氏 認知症治療保険は認知症と診断され、所定の見当識障害が180日続くと保険金が支払われますが、予防保険は診断後すぐに、最高100万円の一時金をお支払いします。また契約1年後から2年ごとにお支払いする予防給付金を利用して、予防に取り組んでもらうことがこの保険の一番の特徴です。予防するためには早期に認知症リスクを発見することが必要なので、付帯サービスとして用意した、血液でMCIのリスクを調べるスクリーニング検査を受けていただきたいです。
運動が効果的
--認知症予防には運動が効果的だといわれている
久野氏 健康寿命の延伸には身体活動量を維持することが重要です。意図的に運動やスポーツをしなくても日常的に歩けば、活動量が増え、結果的に認知症やフレイルの予防につながります。しかし、歩いたり立ち座ったりする移動能力を維持するのに必要な筋肉量は加齢とともに減少します。寿命が延びれば延びるほど筋肉が減少し移動能力が低下し、生活が制限されてしまう。生きがいある人生を送るにも移動能力の保持が欠かせません。ウオーキングなどの有酸素運動では筋肉量の減少は防げないので筋肉を鍛える筋トレが必要です。筋トレとタンパク質を摂取する食事をうまく組み合わせると、90代でも筋肉が回復することが分かっています。有酸素運動と筋トレ、食事の三位一体の取り組みが大事です。
島田氏 運動は認知機能と運動機能の改善に有効性を持ちうることが分かっています。何よりも運動は気軽にできるので、非常に優れた対策だと思います。ただ、気軽に始められる分、やめるのも簡単なので続けるための工夫が必要です。
横山氏 太陽生命では「認知症予防アプリ」を提供しており、契約者の方々に大変ご好評です。アプリは歩数だけでなく歩行速度の低下傾向を測定し認知症へのリスクをお知らせします。後出しジャンケンなどの脳トレのツールも入っていて、毎日問題が更新されます。続けて使ってもらうには、競い合うことが大事だと考え、全国で年代ごとのランキングを出すなどモチベーションを高める仕組みも取り入れています。