【100歳時代プロジェクト】楽しんで学ぶシニアのスマホ活用術
100歳時代落語~らくらくらくご~
誰もが100歳まで生きることが当たり前になる時代に備え、産経新聞社が立ち上げた「100歳時代プロジェクト」は、落語を楽しみながら、シニア向けスマートフォン活用術を学べる『100歳時代落語~らくらくらくご~』を東京都千代田区のイイノホールで開催した。来場者約500人は、落語家・林家木久扇さんらが織りなす笑いの世界を堪能した。
また、携帯端末の企画開発を手掛ける富士通コネクテッドテクノロジーズ(FCNT、神奈川県大和市)執行役員の林田健さんが、「人生100歳時代 デジタルを活用していきいきライフ」と題して講演した。
トークセッションでは、ニッポン放送の吉田尚記アナウンサーをコーディネーターにして、木久扇さんと林田さん、産経新聞100歳時代プロジェクト担当の道丸摩耶記者が登壇した。ヘルスケアや趣味に役立つスマホ利用の可能性について話し合った。
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「らくらくスマートフォン」で生活を豊かに
≪講演≫
□富士通コネクテッドテクノロジーズ執行役員・林田健さん
富士通コネクテッドテクノロジーズ(FCNT)は携帯電話の企画・開発をする会社です。シニア世代のデジタル活用推進に取り組んでいます。
端末を開発・供給しているNTTドコモのシニア向け携帯電話「らくらくホン」の販売開始は平成13年。当時の50~70代の利用意向は低く、「携帯電話を持ちたいですか?」との問いに対し、「いらない」との回答が8割。体験用の端末をお渡ししても、「電源の入れ方(長押し)が分からない」「壊れそう」といった声が返ってきました。しかし、“携帯電話一人一台”の時代が来ると信じ、開発を続けてきました。
らくらくホンシリーズは、操作の簡単さ、字の見やすさ、会話の聞きやすさ-にこだわっており、“一番やさしい携帯電話”として信頼を得ています。出荷数は昨年末、累計3000万台を超えました。
そして、「らくらくスマートフォン」は、「手のひらにインターネット」と銘打っています。あらゆる情報が入り、道案内もしてくれ、買い物も楽しめる。最新機種では、センサーで血管年齢や体のストレスの計測ができ、健康管理に役立ちます。SNS「らくらくコミュニティ」では、コミュニケーションが無限に広がっていきます。
100歳まで生きられる時代が来ました。社会の中心年代も上がっていきます。一方、生活もスマホ決済などデジタル化が加速します。スマホを介してデジタル世界にふれ合ってもらえれば、ちょっと便利で、新しい世界が広がっていくのではないでしょうか。
操作性向上だけではなく、生活を豊かに、ワクワクするサービスを考えていく必要があります。人に寄り添うモノ作りを大切に、人生100歳時代に貢献していきたいと思います。