【100歳時代プロジェクト】元文相・有馬朗人氏に聞く健康の秘訣「120まで生きねば」

元文相・有馬朗人氏(酒巻俊介撮影) 元文相・有馬朗人氏(酒巻俊介撮影)

 橋本龍太郎首相(当時)から懇願され、1998年、参院議員、そして文相になった。有馬氏によると「その当時、ノーベル賞の選考に関係したという人を通じ、受賞の予定だったものが差し替えられた、という情報を得ている」という。政治に関わったタイミングと一致する。有馬氏は「東大総長だった当時、蔵相だった橋本さんに、各大学の研究費を増やすよう陳情した。実際に増やしてくれたので、出馬要請を断れなかった」と振り返る。

 出馬と選考との間に因果関係はあったのか。ノーベル賞の選考過程が公開されるのは50年後で、2040~50年ごろだ。「それをこの目で確かめたい」

 120歳という目標設定は「医学の進歩が続けば、将来、人類として目指せる数字」と楽観している。

 ◆仕事で体調分かる

 有馬氏の健康維持の大きな要素となっているのは「仕事」だと言い切る。「たまに一日家にいることがあるとゴロゴロしてしまい、ろくなことはない。仕事をすることで体の動きや気分などから体調の変化が敏感に分かる」と仕事の効用を分析する。

 仕事を通じ、一定の歩数が確保されていることも大きいと感じている。有馬氏は現在、毎日8千歩を維持。それらの経験から、「国や自治体は、高齢者がそれぞれの健康状態に応じて働ける場をもっと広く提供すべきだ」と提言する。

 体力的に厳しいケースについて、画家に長寿者が多いことなどを挙げ、「絵、俳句など楽しめることを持ち、いきいきと人生を送ってほしい」とアドバイスする。また「70歳になって大学に入るのもいい。政府が高齢者向けの奨学金制度も整備してくれれば」とも話す。

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