【100歳時代プロジェクト】健康づくりの「伝道師」を養成

 知人の菊地香子さん(44)も鈴木さんから運動を勧められた一人で、その話に共感し、トレーニングを始めた。「鈴木さんの話はもちろん、実際に元気なその姿を見て、やってみようかな、という気持ちになった」と口コミの効果を明かす。

 健幸アンバサダーのプロジェクトを主催する社団法人スマートウエルネスコミュニティ協議会の久野譜也副理事長によると、平成22年に無作為抽出の5000人を対象に調べたところ、7割の人が健康づくりに無関心だと分かった。

 さらに27年に、自治体の健康づくり事業に参加した6500人を対象にした調査では口コミがきっかけとなって参加した人が42%もいただけでなく、無関心層が口コミにより多数参加していたことが分かった。次に多かったきっかけは自治体の広報紙だったが、口コミの半分以下の17%だった。

この記事にアクションする