【100歳時代プロジェクト】イヨカン果汁で認知機能改善 愛媛大研究

 川上さんは、米心臓協会(AHA)の高血圧分野の学術集会(昨年9月、シカゴ)で、この成果を英語で発表し、反響を呼んだ。

 認知症では、アルツハイマー型が68%と最も多く、脳血管性はそれに次ぐ20%。だが最近では、両者が融合し、脳梗塞で脳内の異常タンパクがたまりやすくなったり、異常タンパクを作る酵素が活性化したりするなど、悪循環に陥っているケースも多いとされる。また、脳梗塞は、本人も気づかない小さな無症状のものを含めると、40代から発症している人もいる。

 愛媛大独自のシステムにより、1年次から、授業や試験の合間を縫い研究を続ける川上さんは、「今後はより詳しくメカニズムを解明したい」と話している。

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