優木まおみさん 娘として、女性として、母として。 

 「100歳時代」では、学びと労働、老後の3つのステージを順に進む「単線型」の生き方のままでは退屈するかもしれない。第2、第3の人生を楽しく、健康に生きる秘訣(ひけつ)は何だろうか。

 タレントの優木まおみさん(37)は2人の子供の母として、仕事と育児に充実した日々を送る。

 「目先の育児が忙しく、老後はまだ先の話」。それが、100歳時代という言葉を聞いた率直な感想だ。「間もなく40歳になりますが、その辺りが人生の折り返し地点かなと思っていました。でも、人生100年とすると、まだ折り返していないんですね」

 優木さんの世代にとって、100歳時代との向き合い方は、3つの局面に分けて考えられる。1つ目は「娘として」の立場だ。

 「父が70代、母が60代半ばです。これからの人生をどういうふうに送りたいか、そのために必要な資産があるのか、何も知りません。元気なうちに家族会議をして、聞いておかないといけませんね」

 2つ目は「女性として」自らの100歳時代との向き合い方だ。子育てと仕事の両立は難しいが、母親が働きやすい環境は少しずつ整ってきたと感じる。

 今は亡き優木さんの祖母は、認知症で介護を受けていた時期があった。孫も巣立ち、ひとりで過ごす時間が増えたころにけがをして、急に症状が進んだ。「年を重ねても社会的関わりを持ち続けること」の重要性に気づかされたという。「子育てが終わって仕事もしていない状況だと、新たに友達を作るのは難しい。人間関係を大事にしていかないといけないですね」

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