【100歳時代プロジェクト】地域の発展担う 日本でもパートナーに

地域の発展担う 日本でもパートナーに

リチャード・ブルーム氏 リチャード・ブルーム氏

広報・政務部門統括責任者 リチャード・ブルーム氏

 シーザーズ・エンターテインメントの広報・政務部門統括責任者、リチャード・ブルーム氏にドバイでの同社初となるゲーミング施設のないリゾート開発の狙いを聞いた。

 --施設の特徴は

 「ドバイは観光やビジネスの玄関口で、多くの人が訪れる都市。地元の企業と信頼関係を築き、一緒に開発できたのも良かったと思います。食事、エンターテインメント、ビーチ、スパ、プールといったさまざまな施設が一体となり、お客さまに比類なき体験を提供します」

 --中東という地域ならではの工夫や苦労は

 「新しい市場にシーザーズ・ブランドを確立することは容易ではありません。地元のニーズとともに、世界各国から来る顧客にも柔軟に対応する必要があるからです。ただ、私たちはラスベガスでも同じような挑戦をしてきました。多くのニーズに応えるには、食のエンターテインメントなども含めた幅広いエンターテインメントを提供することが大事だと考え、実践しています」

 --エンターテインメントの需要は高いのか

 「ラスベガスでは、ゲーミングとノンゲーミング(ホテルやエンターテインメントなど)の部分の収益構造が4対6くらいになっています。20年前は逆でしたが、今やラスベガスでもゲーミング以外の売り上げが上回るようになり、エンターテインメントの重要性は年々増しています。そういう意味で、中東地域トップクラスのホスピタリティ、ダイニング、エンターテインメントの場を提供する私たちの今回の挑戦は、常に革新的な取り組みを続けるシーザーズのブランド力を新たなマーケットで実証できる良い機会になると思います」

 --日本でもIRの整備に向けた動きが進む。日本へのメッセージを

 「私たちは地域と世界中からの顧客に満足していただける幅広いエンターテインメント、おもてなし、快適さを提供するという重大な責務を負っており、それは日本や地域社会の経済発展にも資するものです。弊社が日本でIRを開拓するのにふさわしい企業と見なされることは名誉なこと。私たちは地域社会と手を携え、責任あるパートナーになることができます」

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