【100歳時代プロジェクト】中村雅俊さんに聞く若さの秘訣

若さを保つ秘訣について語る中村雅俊さん(中)と森下竜一大阪大大学院教授(右)=15日、横浜市(いずれも佐藤徳昭撮影) 若さを保つ秘訣について語る中村雅俊さん(中)と森下竜一大阪大大学院教授(右)=15日、横浜市(いずれも佐藤徳昭撮影)

 負けず嫌いだという中村さんにとって、アンチエイジングとは「戦い」。加齢とともに出てくるさまざまな不調と戦えるよう体作りをしているという。

 森下教授は「普通にしていると夜まで食べ、お酒を飲み過ぎ、老化に走っていってしまう。戦うというのは良い言葉だ」と感心した様子。その上で、(1)ストレスをためない(2)運動する(3)バランスの良い食事をする(4)趣味を持ち、脳を活性化させる(5)人と接する-などの工夫を50歳ごろから始めることが大事だと観客に解説した。

 若々しくいるためのアドバイスを求められた中村さんは、「ラッキーなのは役者、歌手という職業を選んだこと。毎日の生活に『本番』があり、本番は成功させなければいけない。毎日の仕事の中で、緊張して集中する時間をつくってきた。もうひとつは他人から見られたときに『中村雅俊でいなければいけない』と人の目を気にしてきたこと」と回答。気の持ちようで「老化の進みが遅くなる気がする」と話す中村さんに、森下教授は「中村さんは100歳になっても変わらないんじゃないかと思います」と応じ、観客から大きな拍手を浴びていた。

                   

 【プロフィル】中村雅俊

 なかむら・まさとし 昭和26年、宮城県生まれ。慶應義塾大在学中に文学座付属演劇研究所に入所、49年にテレビドラマ「われら青春!」の主役に起用され、挿入歌「ふれあい」で歌手としても人気を博す。「ゆうひが丘の総理大臣」「夜逃げ屋本舗」などのドラマや映画、CMなどで幅広く活躍。昨年放送されたNHKの連続テレビ小説「半分、青い。」では主人公の祖父を演じた。7月6日から東京・明治座でデビュー45周年を記念したアニバーサリー公演が行われる。

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